おすすめヴァイオリン教本の特徴と比較

こんにちは!木山音楽教室ヴァイオリン講師の尾崎です。
暑い日が続いていますね☀️

今回はレッスンで使用することの多いヴァイオリンの教本についてお話ししたいと思います。

ヴァイオリンの教本は、よく使うものとして次の3種類が挙げられます。

1. スズキメソード 鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集
2. 新しいヴァイオリン教本
3. 篠崎バイオリン教本

それぞれの特徴について以下にまとめます。

1. スズキメソード 鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集
スズキメソードと言われる鈴木鎮一先生が考えた独自メソッドによる教本。特に1巻は初心者向けに扱いやすく教本としてのボリュームも多くないので、無理なく続けられる内容となっています。模範演奏のCDが付属しているのも特徴のひとつですね。

2. 新しいヴァイオリン教本
鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集と並んでよく使用される教本です。(よく白本と呼ばれます)
特徴的なのが、まず左手を押さえる練習の導入部分にピチカートを取り入れていることです。
ヴァイオリンは右手と左手で全く違う動きをするので、両方を同時に習得していくことは初心者にとってなかなか難しいものです。右手のボーイングの単元が終わり、次に左手の動かし方を習得する際に右手を一旦ピチカートに変えることで、しばらく弓のことから離れて左手の練習に集中することができます。

3. 篠崎バイオリン教本
こちらもよく使われる教本で、上記2つと比較してどれにしようか悩まれる方も多いのですが、この篠崎ヴァイオリン教本(よく赤本と呼ばれます)は今回の3つの教本の中で一番詳しい内容となっています。
弓の位置を表す独自の記号や、五線を読みやすくするよう第3線を太くしていたり、ページごとに視覚的にもわかりやすくするよう挿絵が盛り込まれています。
また、篠崎ヴァイオリン教本の場合、楽譜を読みながら弾くことを勧めており、調号があえてない楽譜を使っています。
第1巻は他の教本に比べてややボリュームが多く、1冊の中で色々な左手の押さえ方がマスターできるようになっています。


以上の中から生徒さんの年齢や習得具合、性格やモチベーションも含めて合いそうなものを選び、レッスンで使用します。

お子様ですと比較的スズキメソードが多く、大人ですと新しいヴァイオリン教本をご案内することが多いかなという印象です。

他にも、カイザーやセヴシックといったエチュード本や、小野アンナやカールフレッシュといった音階教本、リズムやソルフェージュ本など、必要に応じて合わせて進めていきます。

また、お子様向けにはカラー印刷で見やすく視覚的にも興味をそそる内容のものや音符の大きい教本などを積極的に取り入れたり、講師自らレッスンで使うものを自作しご用意することもあります。


ただ、独学に向いた教本もあったりしますが、曲集というイメージの教本が多いのも事実ですので、やはり奏法や原理など肝心な部分は我々講師の指導にあると思っています。

そのことを常に頭に置いて、生徒一人一人の個性や目的に合わせ、その目的が達成できるようしっかりとレッスンさせて頂きます♪

尾崎杏奈
(センター南教室・ヴァイオリンクラス担当)



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