こんにちは。木山音楽教室、声楽/ボイトレ講師の大嶌美樹恵です。
7月に入り、ジメジメと蒸し暑い日がやって来ました🍉 夏ですね。
この時期になると、イタリアで過ごした夏のバカンスを思い出します🇮🇹
イタリアでは、学生は3ヶ月、社会人も平均して1ヶ月ほど夏休みがありますが、この間にサマースクールに通ったり、1ヶ月海や山で過ごしたり、海外に行ったり、帰省したり…過ごし方は様々で、今年はどんな夏休みにするか、毎年夏休み前になるとその話しばかりしていました(楽しむことに全力投球のイタリア人🇮🇹)。
この長いお休みで心身共にリフレッシュ、全てから解放されて自分のしたい事をしましょう、という文化なんですね。
イタリアでは、夏のバカンスの間、あちこちで音楽祭が盛んに行われます。クラシック音楽の音楽祭の中でも特に規模が大きく、超有名なのがヴェローナの野外劇場で行なわれるオペラ音楽祭、『Arena di Verona Opera Festival 』です。

この野外劇場は音響が素晴らしく、円形に広がる客席のどこで聴いても歌手の声もオーケストラの音も綺麗に響き渡る、と言われています。
出演する歌手も超有名人が名を連ね、舞台芸術も絢爛豪華で、本当に夢のような素晴らしい舞台なのですが…
私がある年に経験した苦い体験から、この野外劇場の公演は賭けだな、と思っています。
その理由は、、、お天気です。
この野外劇場というのは、ステージももちろん、オーケストラピットも屋根が無い、おっぱっぱ状態なんですね。
なので雨の時はどうなるのか?というと、、
これがまたイタリアらしく「誰も分からない」のです。
公演は夜、でもその日はお昼から雨が降っていて、今夜の公演は中止?と、気になって劇場に問い合わせると、「そりゃ分かりませんよ。やるかもしれないし、やらないかもしれない、お天気次第。とにかく開演時間に入り口に来てみないとね、だから君も来て下さいね」という感じです。
そして、開演時間に行くと、ポツポツ雨が降っていましたがお客さんは皆んな集まってきて、入場開始しました。
始まるのかな?と傘を差しながら座って待っていると、「雨が止んだら開演しますので、このままお待ち下さい」のアナウンス。ええー💦と思ってひたすら傘をさしなが待ちます。
そして、おぉ!奇跡的に雨が止んだ!……と、同時に舞台に何人ものお掃除隊がモップを持って入ってきて、舞台のお水を拭き始めます。しかもかなり丁寧に。
お掃除が終わると、オーケストラの皆さんが楽器を持って登場、舞台がスタートしました。
やったーー👏🏻👏🏻👏🏻やっと一幕スタートーー!!
と、しばらくすると、、またポツポツと雨が…、
そのポツポツ程度の雨でも即座に指揮者が音楽を中断し(楽器が濡れるのは絶対にダメだ!の精神はすごい)、オーケストラも歌手もそそくさと退場、そしてまた傘を差しながら私たち観客は雨が上がるのを待ちます。
しばらくして、お!雨が止んだ!と同時にまたお掃除隊が舞台に登場、ふきふきして、オーケストラがゾロゾロ、中断したところから再スタート。
この、雨が降り出すたびに音楽が中断、雨が止んだらお掃除隊出動、中断したところからまたスタートが、ひたすら何回も繰り返されました。
私がその時観ていたオペラ『アイーダ』は、20時に開演して、深夜の1時になってやっと3幕まできた(もう眠気との戦い)という、本当に集中出来ない、最悪な公演でした。
注:オペラ『アイーダ』は全4幕の作品で、3幕〜4幕も1時間以上あります。
これは日本だったら、チケット代を返金して欲しいレベルだと思いましたが、ヴェローナのお客さん達は誰も文句を言わず、帰ることもなく、雨が降ったら傘を差して待ち、雨が上がって再開される度に大きな拍手を舞台におくって、オーケストラと指揮者、歌手を迎えていまして、ある意味すごい文化の違いを感じました。
ヨーロッパにいると気が長くなるのかな?夏休みだから皆んな心が寛大なのかな?分からないけれど、時間の流れもゆったりなイタリアでは、こんなことも夏のバカンスの風物詩?くらいな、気持ちの余裕を感じました。


日本に帰ってきて、夏のバカンスが無いなぁ…と寂しく思います。
イタリアから、”ミキ元気?私、今海にいるのよ〜〜、サイコー♡”などと写真付きメッセージが来ると、くぅぅ〜いいなーー、、と思っています。
いつか日本にも、3ヶ月の夏休みができたとしたら、皆さんは何をしますか?
大嶌美樹恵
(センター南教室・ピアノ/絶対音感/ソルフェージュ/声楽/ボイストレーニングクラス担当)

